大学卒業後の就職率って97%らしいんですよ。

想像以上だよ。僕の観測範囲だとせいぜい70%とかな気がするのに。

 

97%っていうとほとんどの人間が就職していることになるじゃん。パワプロで97%なら、安心して練習に出せるよ。

 

残りの3%は何なんだよって思うんですけど。進学とかなんですかね? 進学する人は除いて97%なのかな? まぁその辺はよくわかりませんが、とりあえず確かなことは、僕は3%というわけです。

 

もうこれ、実質SSRでしょ。

 

 

 

さて、なんでいきなりこんなことを書き始めたかというと、なんか、2017年度版の就活マニュアルみたいな本が研究室に落ちていたのでペラペラと読んでみたんですよね。

そこに97%とか書いてあったもので。ビビりました。

 

 

就活本っていろいろと面白いことが書いてあるもんですね。

圧迫面接はチャンスだ!

とか、あと面白いなと思ったのが、メールとか履歴書のテンプレが書かれていたこと。

 

お忙しい中失礼します。←季節の挨拶はこのくらいで問題ない!

この度は○○……。

 

 

みたいな感じで。みんな同じ文面を使っているって思うと滑稽。

あと、面接の受け答え集とかも載ってた。これもう面接の意味なくない? こう聞かれたらこう答えるのが無難! 個性的な返しは厳禁! 役員面接では社風を変えない人材かどうかというところがみられるから個人の考えは捨てる! 何があっても第一志望だということを伝える!

 

 

僕絶対その本に載っているような答え方できない。

あと、こういうことを聞かれたらあなたなら? みたいな問題形式のところもあったんだけど、僕は自分のずば抜けたセンスを信じて、答えを想像しながら次のページをめくったのね。

そしたら、『こういう答えは絶対ダメ!』っていう欄の一番最初に僕が思ったというか、僕が書いたんじゃないかっていうくらい同じ答えがそのまま載ってんの。

もう社会から求められている人間じゃないんじゃないかって思っちゃうよ。

 

 

ここまで、そのなんていうの、ジャパニーズシューカツセースタンダードから外れた存在だっていわれると、働こうっていう気がなくなるよね。

 

今までの自分を否定されている気がしてめちゃくちゃ腹が立った。

 

 

 

こういう答えが望ましい! こういう人間になるためには、無理にでもこういう風に行動し、経験を積んでおこう! 今から動いて自分を変えていく!

 

こんなこと書いてあるけど、そこに書いてある人物像、僕が一番なりたくない、つまらない人間なんだよ。将来、こういう風にはなりたくないなぁってずっと思ってきた人物像。

 

 

やっぱり日本オカシイヨ!

 

 

 

 

なんで、20年以上積み上げてきた自分という存在を、就活というイベントで、ある一つの型に詰め込んで量産型に変えてしまうのか。

 

なんか、以前、周囲の人間がつまらない人間に変わってきたみたいなことを書いた覚えがあるけど、その違和感はこれだったのかなって。

 

 

 

ほんとこういう風潮よくないと思う。何とかして僕は自分を変えないまま年を取っていきたいものですね。そして、成功者となって、発言権を得たところで、就活本をぶん殴ってやりたい。

 

 

 

文:ドール

著書:個性を捨ててまで就職するつまらない人間にはなるな!