先週、「ラノベでも久しぶりに買うか~」と思って本屋さんのラノベコーナーへ行ったんですよ。そんで「何かよさげなやつはないかなぁ~」と、オタクに混じって本棚を眺めていたんですよ。
そうそう、僕が今読んでいるというか、次巻の発売を待っているライトノベルは王雀孫の『始まらない終末戦争と終わってる私らの青春活劇』と『涼宮ハルヒの憂鬱』、そして『ゼロの使い魔』です。
そう、ライトノベルなんて読まない方です。中学、高校の頃はよく読んでいた方だと思うけど、どれも3巻くらいまで買って放置してしまっていたんだよね。
そんで、いつの間にかアニメ化されているし。
『境界線上のホライゾン』は積んでしまっています。Ⅳまでは読んだかなぁ……。アニメ3期待ってます。そうしたら読み進める気になるかも!
と、話がそれて、何巻にも続くような物は読もうとは思ってなくて、一冊で完結していそうないいものがないかなと。
そうそう、ダッシュエックス文庫が狙い目です。
というわけで棚を眺めていたら、タイトルに惹かれて手に取ったのが『その10文字を、僕は忘れない』でした。表紙をちらりと見て、即買い。
まぁ、外れてもいいだろうと。
そんで家に帰って読んだら、一気に読み終えてしまいましたね。うん、テンポが良かった。
以下内容に触れていきます。
あらすじを簡単に言うと、一日に10文字しか話すことができない美少女との恋愛物語です。
一日に10文字ってなんだよ! と、突っ込みたくなりますが、そこはラノベということでお愛想。トラとウマがうわー的な設定のヒロインです。
そんな彼女は教室でも浮いています。コミュニケーションは筆談。スケッチブックを持ってそこに言いたいことを書いています。会話のテンポが合わないので、孤立していくのは必然的ですよね。
そんな彼女と、クラスメイトの主人公は雨の中、公園の屋根があるところでばったり出会って……。というわけです。
正直に言うと、10文字しか話せないヒロインというより、無口なヒロインと考えていいかもしれないですね。
話がぐちゃぐちゃになって来たな。
この小説のいいところはリアルな恋愛っぽさがあるというところ。
どこがリアルだと突っ込みたくなると思うが、リアルなんだ。恋愛の出会い、接近、友人以上恋人未満期間、付き合い始め序盤のバカップル期間、倦怠期(?)、別れ、再熱。とすべてが凝縮されている。
それとうまいと思ったのが、スケッチブックに言いたいことを書くのだが、相手と意見が合わないとヒロインはそれを公開しないんですよ。でもスケッチブックに書いてはあるから、それがばれてしまい、だんだんすれ違いが起きてくるというところ。
どういうことかというと、動物を見て、ヒロインが「あの動物かわいい」と言いたかったからそれをスケッチブックに書いている。
すると連れが「あの動物ちょっと気持ち悪い」という。
相手との対立を避けたいヒロインは、とっさに書いていたページをめくり、同調する意見を書く。
っていうこと。それが後々ばれて、「どうして言いたいことを言ってくれないんだ!」とすれ違いになるわけですよ。
あー、なんか勢いで書き始めたからぐちゃぐちゃ。
とりあえず読めば分かる!
言葉の力。10文字しか話せないヒロインを見ていると、声の力ってすごいと思う。
好きな人に聞かせてあげる10文字は何がいいと思いますか?