僕にガム乞食するのはやめてください。

私立大学文学部へ入学した学生のこれまでとカリスマブロガーになるまで。

カリスマブロガーになったら世界はこう変わるはず。

多分この調子で更新を続けていった結果、近い将来、カリスマブロガーとして名を馳せるだろう。

 

4月に大学が始まって、大学の知り合いと会い、春休みにしたことを話す。僕はブログについて話す。すると、そこから話がどんどん広がっていき、5月には大学内で読む価値のあるブログとして有名になってくる。

キャンパスを歩けば、声が聞こえてくる。

「ねぇ、あの人だよ!」

「え? 何が?」

「今有名じゃん。ガム乞食」

「あ~、あのブログね。面白いよね。毎日更新楽しみにしてる。あのブログを読まないと一日が終わった感じがしないよね~。で、あの人がそれの何?」

「だから中の人だよ!」

「うっそ! イケてる感じジャン! やっべ、ライン教えてもらおうかな」

きゃぴきゃぴ……

 

そして、その後近いうちに、大学の新聞サークルから取材を受ける。大学内で地位を確立すると、その名は一躍全国へと知れ渡る。

街を歩くにはサングラスとマスクが欠かせない。しかし、隠しきれないオーラがあふれ出てばれてしまう。急遽、即席サイン会が開催される。

しかし、カリスマブロガーには、色紙にするアナログなサインは似合わない。

カリスマブロガーとなった私のサインは他とは違うのだ。参加者一人一人にその場で思いついた短文をメールで送る。サインというか、なんていうんだろうね。まぁ、そういうやつ。

 

このころには、大学の所属サークルには、全国、北は北海道、南は沖縄と、毎日のように山ほどガムが贈られてくる。その山のようなガムの画像をSNSに載せて「もうガム乞食されても困らないよ~」とつぶやく。1万RTは軽くいく。

 

 

この調子で3年目の大学生活を終える。そして、4年生を間近に控えた2月、ブログ開設1周年記念として、本を出さないかという企画が某出版社から持ち上がる。快く受け入れる僕。

そして、恐るべき執筆スピードで仕上げた、ブログに書ききれない秘話がごっそり詰まった本『ガムはあげるから、この本買って』の発売が決定。

 

この本は何度も増刷が決まり、その年のベストセラーとなる。

本が世間でも話題になる頃、徹子の部屋に呼ばれる。

 

軽く芸能界に足を突っ込むのかと思った所で、「僕は映像より、文字に生きる人間だ」という言葉を残してテレビからは姿を消す。ブログのクオリティーが落ちることが心配だったのだ。

 

テレビの世界から引退した後、処女作の英語翻訳版が作られ、海外進出となる。

 

 

 

そろそろ妄想も疲れてきたので、この辺でおしまい。

明日は大学へ行くようだから早めに寝ないとね。