オタク的な話をしようと思う。
好きなアニメについて人とうまく会話できないことは数日前に書いた。
アニメの話をすると必ずと言っていいほど派生する話題が“好きな声優”についてだ。
1年くらい前までは自信を持って好きな声優と聞かれたら「小松未可子さん」と答えることができただろう。
しかし、今では自信を持ってそう答えることができない。もちろん嫌いになったわけでもない。もし、全て埋めなくてはいけない自己紹介ペーパーみたいなものに“好きな声優”という欄があったら“小松未可子”と記入するだろう。
僕が小松未可子さんを応援し始めたのは5年くらい前で『A&G NEXT GENERATIION Lady Go!!』が始まった時だ。恥ずかしながら、ルックスに一目ぼれだった。
きっかけはルックスだったにしろ、ラジオを聴いていてその性格にも惚れ込み、その後僕の好きな遊戯王シリーズのアニメでヒロイン役を演じた時には、声優としての演技も気に入り、完全に彼女のファンになっていた。
そして、デビュー曲のBlack Holyは僕の中での好きな声優としての地位を決定づけた。
あの頃は確実に彼女の事を好きと言えた。彼女の出たラジオは必ずチェックをし、出演するアニメは内容がどうであれ、声が聴けるだけで満足だった。
CD販売イベント、サイン会などにも顔をだした。池袋東部デパートの屋上でやったアルバム販売イベントはいい思い出である。その時にサインをしてもらったうちわは色あせてきてしまったが今でも大切にとってある。
そのあとのファーストライブである全曲EXPOも、そのライブで撮影された写真を自分で選んで作る写真集も、それの購入者へのサイン会もいい思い出だ。
それからの躍進ぶりには眼を見はった。瞬く間に主演級の役をたくさん演じるようになり、CDもバンバン出し、名実共に一流声優として活躍を始めた。
もう、無料でサインがもらえるようなイベントはないのだろうな。
そして、僕は受験期をはさんだせいもあるが、イベントには行かなくなり、ラジオは録音したものや、リピート再生で追うこともあり、出演作品も全部をチェックするということはなくなってきた。
となってくるとファンとして名乗っていいのか疑問に思えてきたのだ。
そもそも、声優が好きっていうのはどういうことなのか。
「声が好き」「ルックスが好き」「歌が好き」「キャラが好き」「演じているキャラが好きだから声優も好き」
どれも同じ“声優が好き”ということではある。
僕は小松未可子さんのルックスや演技、キャラ全てが好きだった。今だって好きなはずだ。
しかし、Lady Go!!も終わってしまい、アニメも追い切れていない今、彼女との距離が一気に遠くなってしまった気がする。
昔とは好きの大きさが違うような感じがする。
繰り返すが、今でも小松未可子さんが好きだ。彼女にはこれからも活躍してもらいたい。
さて、話を戻そう。といってもどこから話がそれて、どこまで話を戻せばよいのかわからなくなった。
好きな声優を言えなくなった理由だ。ルックスが好きな声優はいる。人間性だって好きな声優もいる。
しかし、僕が小松未可子さんへ抱いていたような熱意をもって応援している人がいないということなのかもしれない。
なんだか綺麗に締まらない文章になってきた。
声優研究会ってあるけど、声優の何を研究しているのかな。イベント企画するくらいじゃない? あとはアニメの話しかしないし。アニメ研究会でよくない?
話がそれるからこのあたりで終わらせる。
最後に一言。好きっていうのは軽い気持ちで言ってはいけないということだ。